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TOB/MBOのスクイーズアウトを利用した投資の記録

TOBやMBOの成立後、少数株主の株式は株式交換や金銭交付といった方法でスクイーズアウトされることが多いです。このブログは、過去の上場企業のスクイーズアウトを利用した投資の記録です。

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2012/11/12上場廃止 1412 チャイナ・ボーチー

東証1部上場のチャイナ・ボーチー・エンバイロメンタル・ソリューションズ・テクノロジー(ホールディング)カンパニー・リミテッド。シー・ビー・イー・エス・ホールディングス・リミテッド (CBES Holdings Ltd.)にMBOされ、6,000円の金銭交付による吸収合併となった。取引最終価格5,880円。

単元株数:1株
上場廃止から代金振込まで:46日(1ヶ月+15日)

■時系列
○ 2012/11/09 取引最終日
● 2012/11/12 上場廃止日
○ 2012/11/15 金銭交付効力発生日
● 2012/12/27 三井住友信託銀行より、合併交付金の振込

■雑感
非常に胡散臭い案件だったが、結果的に非常に短期間でかなりの利回り(取引最終価格に対し、年利16%程度)をとることができた。
上場廃止から合併交付金の振込まで、会社からの案内は一切なかった。

なお、本件は三井住友信託銀行取り扱いの案件だったが、 配当金振込口座を登録している場合は登録口座への払い込み、口座を登録していない場合は、振替払出証書による払い込みだった。

<追伸>
合併交付金計算書、振替払出証書も以下のページにアップしています。
よろしければご覧下さい。
http://yuutai-haitou.doorblog.jp/archives/21666634.html






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2009/07/10上場廃止 3330 アガスタ

東証1部上場のNISグループ関連会社による親会社によるTOB。TOB価格24500円、取引最終価格23950円。

単元株数:1株
上場廃止から代金振込まで:83日(2ヶ月+21日)

■時系列
○ 2009/11/06 臨時株主総会
○ 2009/12/06 取引最終日
● 2009/12/07 上場廃止日
○ 2009/12/10 普通株式全部取得効力発生日
○ 2010/02/25 「端株処分代金のお支払いのご案内」発送
● 2010/02/26 三菱UFJ信託銀行より、端株処分代金の振込


■雑感
上場会社によるTOBだったが、財務内容に問題のあるNISグループ(のちに民事再生法申請)の子会社によるTOBということもあり、不安の残る案件だった。

本件は、三菱UFJ信託銀行が取り扱いのため、配当金振込口座を登録済みの人に対しては口座振り込み、未登録の人に対しては「端数株式処分代金領収証」による送金だった。



2009/11/19上場廃止 2396 パソナテック

親会社による完全子会社化のためTOBされる。TOB価格88000円、取引最終価格86300円。

単元株数:1株
上場廃止から代金振込まで:86日(2ヶ月+24日)

■時系列
○ 2009/10/20 臨時株主総会
○ 2009/11/18 取引最終日
● 2009/11/19 上場廃止日
○ 2009/11/25 普通株式全部取得効力発生日
○ 2010/01/28 「端株処分代金計算書」「端株処分代金送金依頼書」到着
        →送金依頼書に銀行口座を記入・捺印の上返送
● 2010/02/12 住友信託銀行より、端株処分代金の振込


■雑感
上場会社による子会社のTOBだったので、比較的安心できる案件だった。

本件も、住友信託銀行が取り扱いのため、「送金依頼書」の記入・返送が必要だった。



【雑記】5銘柄分まとめました

とりあえず、5銘柄分まとめました。 私は2009年頃からTOB/MBOのスクイーズアウトを利用した投資(というかサヤ抜き)をはじめました。
当時は、年利換算10%近くになる案件が色々あったのですが、株式相場が低迷していく中この手法を実践する人が増えたのか、最近は年利換算3%を割るような案件が多くなりました。

「本手法は、株式投資というよりも社債に近いかな」というのが私の考えです。上場廃止後、持ってる株は数日で取り上げられ、数ヶ月後に株式売却代金をもらうまで、普通株式の所有者(所有していた人)は債権者として支払いを待つ訳ですから、何よりも重視すべきはその会社の信用力・支払い能力だと思います。

また、どの会社の場合も、自分が株主である(株主であったという)証明になるものは一切なく、ただ会社からの連絡を待つのみです。リオチェーンホールディングスの例のように、全く音沙汰無しの期間が長く続くと非常に不安になりますし、この間に会社に万が一のことがあれば、目も当てられません。(この場合、債権者としての権利は残る訳ですが、会社清算や再建の過程で債権カットになる可能性もありますし、なにしろ時間がかかります。)もちろん、TOBやMBOをしている時点でそれなりの資金力は確保しているでしょうが、この手法は元本保証の定期預金とは違うのだということを忘れないようにしたいものです。

あと、不安要素としては、売却代金の送金方法です。配当金振込先を勝手に使ってくれる場合はいいのですが、送られてきた領収書を窓口に持っていく方法の場合、郵便事故や盗難の危険性も否定できません。

また、上場廃止になった時点で、特定口座からはずれますし、さらに金銭交付時には非上場株式として売却益が(大抵の場合は)出る訳ですから、確定申告が必要になります。

スクイーズアウトを利用した方法を実践される方は、これらのリスクや手間を念頭においておいてください。

■参考になりそうなページ
マネックス証券 公開買付け一覧のページ
備考欄のところに「上場廃止予定」と書かれているもののうち、(金銭交付予定)(MBO予定)と書かれているものは、遅かれ早かれここに掲載した流れでスクイーズアウトされていきます。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/tob_meig.htm

SBI証券 本日の注意銘柄/上場廃止銘柄
直近に上場廃止になる銘柄です。スクイーズ合うとされる銘柄も埋もれています。キーワードは、(全部取得)
http://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/stock/cash_C01.html



2009/12/12上場廃止 9834 リオチェーンホールディングス

経営陣らによる非上場化のためMBOされる。TOB価格480円、取引最終価格470円。

単元株数:100株
上場廃止から代金振込まで:137日(4ヶ月+16日)

■時系列
○ 2009/11/11 臨時株主総会
○ 2009/12/11 取引最終日
● 2009/12/12 上場廃止日
○ 2009/12/22 普通株式全部取得効力発生日
○ 2010/03/31 「端数株式処分代金の手続きについて」IR
        →「手続き書類の発送は、4月 25 日頃の予定」との情報
○ 2010/04/26 端株処分代金お支払いのご案内/端数株式処分代金計算書の発送
● 2010/04/27 中央三井信託銀行より、端株処分代金の振込


■雑感
本件は、他の案件が3ヶ月弱で振り込みされる中、上場廃止後3ヶ月経っても全く音沙汰がなく、非常に心配した案件です。ちなみに、上場廃止後の証券会社からの払い出し通知以外は、株式を所有しているという証明になるものは、この会社に限らず一切なありません。(普通株式全部取得後はそもそも株主ではなく、株式処分代金の債権者でしかないわけですが…。)、
なお、中央三井信託銀行が取り扱う(現在は合併により、どのような扱いがされるのかは不明です)案件は、配当金受取口座を指定している場合、指定口座へ代金が直接振り込まれます。なお、「端株処分代金お支払いのご案内」には、「同封の”端数株式処分代金領収書”にてお支払いします」との記述があります。株式処分代金は結構な金額になるので、領収書(現金への引換券ですよね)を普通郵便で送られてくるのは、非常に不安が残ります。
私はこの案件以降、スクイーズアウトを利用した投資をする際には、買収会社をよく確認するようになりました。


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